バイクのチューンアップは排気系、吸気系、ブーストコントロール等
いろいろありますが、電気系チューンが最近特に注目されてきています。
代表的なものとしてアーシングがありますが、バイクにとって効果は
あるにしてもその効果を体感するのは難しいのが現状のようです。
アーシング(EARTHING)とは、バイクのマイナスの電気の流れ
をよくしてあげようってことです。
それによって論理的には点火系の効率向上、ライトをより明るくする
といった効果あるらしいです。
今や電気チューンの定番となりつつあるホットイナズマ(製品名ですが・・・)!
これが人気はあるのですが、とても高価です。
そこでDIYで2倍以上の仕様で自作しましたのでその取付けインプレッションを
レポートしてみたいと思います。
まず、ホットイナズマとは?
簡単に言うとバッテリーに直接接続して、電気的過不足を蓄電効果により
積極的に支援しようという商品です。
様は電力の安定供給を実現するチューニングパーツを言います。
中身は単なる蓄電器ですが、これを自動車のバッテリーのプラスとマイナスの端子
に繋ぐ事によって、自動車の電装において電源供給を安定化させる作用により、
自動車の性能向上を狙った商品だと思います。
原理として、特に電力消費に問題が無い場合は常にコンデンサに電気が蓄えられて
いますが、電力消費が著しく発生した場合コンデンサに蓄えられた電気が不足され
た電力を供給する為に補充される作用が働きます。
著しく電力が消費される間はコンデンサにも電気が補充されますが、それが落ち着
いた後も、再度コンデンサに電気が蓄えられます。これを繰り返すことで、電力の
安定供給を実現します。
この原理により、電装に安定した電力が供給されるので、大量に電力を消費する
オーディオ、エアコン、ヘッドライトの電装機能向上が図られ、またオルタネー
タの負担が装着前よりも減るので、エンジンの負担も減り、自動車の性能を向上
させるのが狙いです。
≪期待される効果としては≫
・トルクの向上
・レスポンス向上
・電装品への負荷低減
・接続電化製品ノイズの軽減
・燃費の向上
・バッテリー寿命延長
・ノッキング低減
等があげられます。
製品版のタイプはLR(低速用)HR(高速用)MR(全域用)とあるようです。
そこでそのMR仕様(一番高価で人気品)にさらに超高速用コンデンサを組み込み
オリジナルの2.3倍の全容量を確保した自作ホットイナズマを製作しました。
(むやみに容量をあげるより、この辺くらいの容量が一番効果が得られるようです。)
仕様としては製品版は25V 470μF (低速域) 25V 4700μF (高速域・中速域)の
2つだけですが、(MRの場合)さらに25V 6800μF (超高速域)を追加したものを
作成しました(白体側がマイナス)。
1000μFや2000μF前後のコンデンサは安く簡単に手に入りますが6800μFは
なかなか入手しにくいです。
(あるところにはあると思いますが・・・)これで全容量の約2.3倍の容量となり、
6800μFで超高速域をカバーしようという訳です。
コンデンサの単位:F(ファラド)、μF(マイクロファラド)−10の6乗
電解コンデンサケミコン立型105℃ 日本ケミコンKMG
ただし、注意点としては
1.つねにコンデンサへ蓄電されるわけですから、長期間放置していた場合
バッテリー上がりが懸念されます。
2.バッテリーが上がり、JAF等の救援車から電気をもらうときはコンデンサ
より火花が飛ぶ可能性があります。
理由:セルモーターを回すとバッテリーの+端子から火花が散る現象を確認しています。
マイナス端子は必ずボディアースすることが義務付けられています。
理由は充電中に発生した水素がバッテリーごと爆発するのを防ぐためです。
救援車からの電流がボルテージングの装置(コンデンサー)に供給さ
れるのでセルモーターを回すと通常ならバッテリーのみで行っている
放電が、コンデンサーによる充放電を繰り返し、救援車からの電流と
ぶつかりショートし+端子から火花が発生する可能性があります。
注意点の2項とも回避出来ないか検討した結果、キースイッチを入れた時に駆動
する様に作ればいいと言うことで、RYとスイッチを追加しました。
取付けですが、至って簡単です。30分もあれば十分な作業となります。
バッテリー本体に自作ホットイナズマをプラス、マイナスを間違わないように
(コンデンサは電極を間違えると短絡、破裂しますので注意)端子に共締めします。
そしてRYからの線をヒューズBOX、あるいはキースイッチ以降の+側に接続
すれば作業終了です。
本体はインシュロックで固定します。
(作業前にバッテリー端子を外して、ショート防止は必須です。)
製作する電圧安定装置
<取り付け後のインプレッション>
・インジェクション特有のドンツキがなくなった
・アイドリングが安定した
・加速がよくなった
等々その場で判ることは確認出来ました。
そしてみんなが気になる『燃費』はと言うと!
私の乗るバイク(今回はX−11)は、
通常13〜14km/ℓ(22ℓだから286〜308km走るのねん)
今回の測定結果では、15.7km/ℓ(345km!)
これは、単純計算でも最大で20%燃費が向上したことになります。
しかも今回の測定は、峠に行ったり、2速で高回転走行ばかりなので
(懲りたから3速以上はそう使わないよん)
いつもより燃費が悪くなってもおかしくないのです。
2000円でこれだけ効果があれば言うことないでしょう♪
ちなみに、電気回路が多い(電気消費が多いあるいは通電能力の低い)バイクの方が
効果がありそうです。
X−11はインジェクションだし、車は軽のくせにカーナビ積んだり、DVDプレイヤー
積んだりしてるしなぁ〜♪
エリミVは、マイナス回路の通電力があまり良くなく電圧が安定しなかったので、
効果ありです。